がん免疫治療

がんの有酸素運動療法・酸素療法

全身にくまなく酸素がいきわたる、歩行や軽いジョギングなどの有酸素運動療法は効果が期待できます。

1.癌組織の低酸素環境の改善による癌悪性化の抑制

癌細胞は、ある意味では生き残るために多細胞生命体の秩序を捨てて原始化した細胞(未分化な細胞)と考えることができます。酸素呼吸を行わず、進化の過程で共生するようになったミトコンドリアの好気性代謝を捨て、酸素がない地球で行われていた嫌気性代謝を行っています。
単細胞化して運動能力を身につけ、転移してプログラム細胞死(アポトーシス)を捨て永遠に増殖します。癌は、生存環境が悪化するほど生き残るためにより未分化になり、悪性度が上がると考えられています。

癌細胞も劣悪な環境化で生存の道を探しているのです。
癌は多細胞生命体としての秩序がないため組織はもろく、血管新生を行うものの内部は酸素・栄養不足で、サイズが大きくなればなるほど内部は壊死しています。嫌気性代謝(解糖系)ではグルコースしかエネルギーとして使えず、好気性代謝(TCA回路)と比較して1/18程度のエネルギーしか手に入れることができないため、多くのグルコースが必要になり細胞膜にはグルコースレセプターが増加します。
癌組織の低酸素領域では、癌細胞は生き残るためにHIF1という遺伝子を発現させ、浸潤 転移能力を獲得して増殖のための新天地を求めて移動するようになります(悪性化)。体を動かすことで全身の組織に酸素を送ることは、癌の悪性化を防ぐ作用が期待できます。

2.癌に対する免疫の活性化

癌の周囲には、本来なら癌を処理するはずのマクロファージ(≒樹状細胞)などの免疫細胞が集まっていますが、癌組織特有の低酸素環境下では酸化型マクロファージが誘導されやすくなります。この酸化型マクロファージ(≒樹状細胞)は、Th2誘導性でIL-4中心のサイトカインを分泌してかえって癌細胞の増殖が助長され、発熱・食欲低下といった悪液質状態が形成されます。マクロファージ(≒樹状細胞)が還元型であったなら、I L-12が放出されてヘルパーT細胞はTh1への分化・成熟が促され、がんに対抗する免疫メカニズムはよい方向へ向かうと考えられます。

有酸素運動で癌組織の酸素濃度を上げることにより、癌周囲の免疫システムを変化させ還元型マクロファージを増加させて、癌を抑制するTh1優位タイプに変化させうる可能性が高いと考えられます。

酸素カプセルは癌にどういう効果があると考えられるのか?

酸素カプセルとはなにか

一般的な効果

酸素カプセルは、内部の気圧を1.3気圧まで上昇させて約35%の高濃度酸素を呼吸することにより、体内の隅々まで酸素を送り込み組織の新陳代謝を活性化します。傷・炎症の治癒促進・肉体疲労の回復・脳の活性化 癌組織の代謝の改善による癌免疫の賦活化と悪性化の防止、その他様々ながん治療の効果の促進をもたらします。

高気圧酸素療法では、ヘモグロビンに結合して運ばれる酸素以外に溶存酸素の量が増加します。
気圧の高さに比例して液体中に溶け込む気体の量が増える「ヘンリーの法則」が作用し、毛細血管が充分発達してない領域まで血漿に溶け込んだ酸素が運ばれる事になるため、今まで酸素が充分到達していなかった組織の代謝が活発になります。

動脈血液の酸素分圧を通常の2倍以上に高めることができ、生命活動(ATP合成)に不可欠な「酸素」を全身に通常の2倍以上も取り込むことができます。 体内の疲労物質・乳酸は酸素のない嫌気性代謝で生成されるため、酸素により取り除かれることになります。

酸素カプセルのがんに対する使用

癌の治療抵抗性の改善

癌は大きくなる程、内部のがん細胞が変性して酸素欠乏の状態となり、多量の抗酸化酵素(ペルオキシダーゼ/カタラーゼ)を含む状態となります。放射線治療・抗がん剤治療・ビタミンC大量点滴は、いずれも癌組織で活性酸素(フリーラジカル)を発生させ癌を壊します。癌が抗酸化酵素を持つようになると活性酸素を中和してしまうため治療効果が著しく効果が低下します。放射線治療では効果が約3分の1にまで低下するようです。
国内のある大学では、癌組織にオキシドールを注入して酸素を送り込むことにより、放射線感受性が高まる事を利用して治療効率を上げていますが、酸素カプセルでも同様の効果が期待されます。

特に、ビタミンC大量点滴 抗がん剤 放射線治療前に集中して受けることが大切だと思います。放射線 抗がん剤治療を受けている方は、直前に酸素カプセルを使用することで効果が非常に高まりますので是非併用してみてください。癌組織の酸素濃度を上げることにより、癌周辺の正常組織の活性をあげて防御機能を高め、還元型マクロファージを増やし免疫を高めると同時に、癌細胞の酸素不足を解消させ解糖系の活動速度を低下させることができれば、悪性から正常細胞への分化誘導を促せる可能性があります。また、HIF1遺伝子の発現を抑制させ、浸潤 転移といった癌の悪性化を防ぐことができる可能性があるのです。しかし、一方では連日の使用は癌の増殖を促す危険性もあり、経過を見ながらの使用が必要です。まずは抗がん剤 放射線治療前日の使用から始めてみてください。

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