治療の現場から

       

アトピー治療の選び方:久保Dr.からのアドバイス

2020.11.29治療の現場から

当院に入院を希望するアトピー患者さんから話しを聴くと、みなさんこれまでに様々な方法を試みていて、中でもよく耳にするのは次のようなものです。

●漢方薬

●鍼・整体

●糖質制限

●完全菜食

●お風呂の浄水器・塩素除去シャワーヘッド

●温泉浴

多くの場合は、それを行ってアトピーが改善したという誰かの体験談や評判を耳にし、「自分にも効くのでは?」ということで試していらっしゃるわけですが、当院を受診なさっているということは、期待した結果が得られていないということです。

診察

なぜこのようなことが生じているのか?

それは、世間の噂やSNSを含むネット上で拡散されている一個人の体験談だけで、治療法や健康法を選択してしまっていることが原因なのではないかと私(院長の久保:記事の最後にプロフィールを載せています)は考えています。

発信する側が、「自分がこれで治ったから」と善意で情報を提供していても、結果的には受け取った側を混乱させているケースがあるだけではなく、一部にはアトピービジネスと呼ばれるように、医師や医療機関でもないのに治療効果をうたい商品やサービスを巧みな広告によってユーザーに売り込む業者もあります。

詐欺師

その中には医師法や医療法に抵触すると思われるものも散見され、社会的責任のもと法令を遵守したうえで、エビデンスに基づいた情報発信を心がけている当院は、このような現状を忸怩(じくじ)たる思いで見ています。

ひとことでアトピーといっても、患者さんの体質や症状のタイプは人によって千差万別で、Aさんには有効であった方法がBさんにはまったくマッチせず、逆効果に作用することも充分に考えられます。

ネットのレビュー

そして、症状の程度によっても、軽症と最重症では生活や皮膚のケアで気を付けるべき点は当然異なります。

情報を受け取る側は、自分の重症度や皮膚炎のタイプを知った上で、外部からの情報の信頼性を吟味していく必要があり、発信する側も、あくまで個人の体験であるということを明らかにしておくことが大切です。

当院では、患者さんに混乱を引き起こすことがないよう多数の症例をご紹介するだけでなく、一定期間に入院したアトピー患者全員(年齢や入院回数で除外する場合あり)の検査データを取りまとめて改善率や改善度を公開するなど、入院治療やバイオ入浴についての信頼性確保に努めています。

データ分析

次のページに、上に挙げたよく耳にする治療・健康法について、私なりの見解をご紹介します。

アトピー治療方法について:久保Dr.はこう考える!

あくまで私見ではありますが、アトピーに悩む患者さんの参考になれば幸いです。

院長 久保 賢介 のプロフィール

院長

1957年4月3日 福岡県 北九州市出身
2001年10月 有床診療所ナチュラルクリニック21 開設
所属学会:日本アレルギー学会/日本心身医学会
15年間以上、アトピー性皮膚炎患者の入院治療にあたっている。

詳しいプロフィール 医師・スタッフ紹介

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