治療の現場から

       

重症アトピーが治まって肌の色も正常に! 入院期間:2016年6月~8月:症例29

2016.10.14治療の現場から

40代男性

入院までの経緯

幼少児のアレルギーは鼻炎程度でアトピー性皮膚炎はなかったが、高校2年から顔や首にアトピーが生じ、市販のステロイド外用薬で対処していた。

大学2年の頃、顔を中心に悪化傾向となり強いタイプの外用薬に変更したが、コントロール不良となり、他院で2週間ほど入院治療を受け皮膚炎は改善。しばらく通院したが、その後は安定し数年は無治療で過ごせた。

24歳で転居後、顔を中心に症状が悪化したためステロイドを再開。

その後、温泉療法を試したところ効果が得られて症状は1年で改善し、ステロイドも不要となり、温泉療法も行わなくなった。

入院の10ヶ月ほど前に転職するとアトピー性皮膚炎が悪化したため、ステロイド外用を再開したところ症状は改善した。

入院の2ケ月前に退職して実家に戻った頃から、再び首や腕を中心にアトピー症状が生じたためステロイド外用を使用したが、症状は改善せずかえって全身性に悪化してしまった。

以前効果があった温泉療法を試みたものの期待した改善は得られず、別の治療法を探す中、インターネットで当院を知り入院となった。

検査データの見方はこちらのページをご覧ください。

入院後の経過

皮膚炎の程度を示すTARCが6769pg/ml、自覚症状を示すPOEM28点(最高点)と重症~最重症状態で入院なさった患者さんです。

2ヶ月間の入院治療でしたが効果は一目瞭然で、入院から1ヶ月でTARCは1/6、POEMは1/3まで低下。
退院後もバイオ入浴を継続し、外来受診時にも一層の改善が得られていました。

バイオ入浴は、アトピー性皮膚炎の発症原因である、乳児期の免疫形成期に多種のバクテリアに接する事がなかった事に起因する免疫のアンバランスを是正します。

免疫変換によりアトピー性皮膚炎を改善させる原因療法は、ステロイド等の免疫の働きを抑えることで症状を抑える対症療法とは大きく異なります。

自然免疫が賦活する事により、アトピーのみならず細菌やウイルスに対する感染防御機能や、癌を抑制する免疫機能も改善し健康増進に役立ちます。

【温泉療法を試した後に入院なさった他の症例】

最強ステロイドも歯が立たなかったアトピーに伴う結節性痒疹が普通肌に 入院期間:2014年11月~2015年1月:症例17

ステロイドも効果なく大学就学も困難になった重症アトピー患者 入院期間:2015年4月~7月:症例20

 

topへ