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症例:35 31歳 男性 入院期間2017年5月~7月

2017.11.02症例ブログ

入院時のTARC60000超の最重症。退院後の経過も良好です。

入院までの経緯

幼少期よりアトピー性皮膚炎があり、3歳の頃から小児科通院して外用・内服治療を定期的に受けていた。
中学1年で症状が悪化し、メディウムからベリーストロングタイプの外用薬を常用。
高校から大学では症状は安定しており、ステロイド外用は一時的な使用で済んでいたが就職後に悪化。
3ヶ月に1度皮膚科に通院し、体部はステロイド外用、顔は保湿剤を使用する程度でなんとかコントロールしていた。
入院の2年前から飲食店に勤務するようになり、水仕事によって手から症状が悪化。ステロイドで抑制するも効果は不安定であった。
その後は事務職に転職したが、入院の2ヶ月前から外食が増加したこともあり、アトピー性皮膚炎は悪化。
ステロイド外用の効果が低下したことに伴って、特に下肢の症状が悪化した。
食事療法も始めたが改善しないため自宅で脱ステを行い、非ステロイド系消炎剤の外用を使用。
抗アレルギー剤の内服も行うも効果がなく、症状は全身性に拡大した。自宅での脱ステに限界を感じ当院受診。
全身性の重症性アトピー性皮膚炎で発赤、角化が強く、顔は脂漏性変化が生じていた。

検査データの見方はこちらのページをご覧ください。

入院後の経過

入院後の改善は明確であり、TARCは61350という極めて高い値から、1ヶ月で4290と約1/14まで低下しました。
皮膚の破壊を示すLDHも確実に低下し、好酸球も半分にまで低下しています。
入院期間がやや短く、退院目標のTARC2000以下は達成できませんでしたが、退院後は職場復帰し自宅でバイオ入浴を継続。退院から4ヶ月後に外来受診した際には、TARCは2097に低下しIgEも低下してきています。

また、退院から約2年が経過した2019年6月の外来検査では
TARCは827、IgE3626にまで低下しています。

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