治療の現場から
入院して脱ステ治療した患者さんの生の声「感想ノート」公開します!⑮
2025.07.24スタッフブログ
退院直前に患者さんが書き込んで下さった感想ノートの一部を公開します!
他の患者さんの入院までの経緯や、入院中の経過・感想が治療中の患者さんの参考になることも多いため、プライバシーに配慮したうえで、書き起こして院内で閲覧できるようにしています。
今回は10代の患者さんが書いて下さった感想です。
Tさん 女性 10代後半 2024年退院
3年ほど前までは軽度のアトピーでしたが、それから重症化してしまい毎日とても辛かったです。
アルバイトや一人暮らしなど、やりたいことがたくさんあるのにアトピーが足かせとなり何もできずに、焦りばかり募っていました。
痒みの辛さと焦りで心身ともに限界になり、家族との喧嘩が絶えなくなりました。
他にも色々なことが重なって八方塞がり状態でした。このときは昼夜逆転していたけれど、何とか短時間の外出はできていました。
母も生まれつきアトピーで、母が過去に効いた方法を私も色々やりました。SNSで調べたり、健康に詳しい知人に相談したりもしましたが 、あまり効果を感じられないものがほとんどでした。
両親から何度か入院を勧められましたが、入院すると全身に強いステロイド&包帯ぐるぐる巻きにされるという話を耳にしていたので、ずっと拒否していました。
どんどん悪化してしまい、ついにはほぼ寝たきりで家から出られなくなりました。ここまで来るともう理想ばかり見ている場合ではなくなり、生きていることがすごいと思うようになりました。あの頃は焦る余裕があっただけ恵まれていたのだと、後になって思いました。
入院の1ヶ月ほど前からは良かれと思い甘酒スイーツ(砂糖なし)を作ってもらって食べていました。
すると痒みの種類が変わり、すごい菌のような痒みになりました。首から上は真っ赤で皮がボロボロめくれた状態で、手足はゾンビのような皮膚になりました。もうどうすればいいのかわからなくなり絶望しました。
そんな中『アトピー 重度』で検索してみたところ、すぐにこちらのクリニックが出てきました。「このクリニックでなら入院したい」と強く思い、すぐに母に言いました。
入院の前日に診察がありました。待ち時間に渡されたタブレットで、院長先生の説明動画を見ました。
戦前の日本にはアレルギー疾患が存在しなかったけれど、戦後生活環境が変わり、土と触れ合う機会がなくなったことでアレルギー疾患が急激に増加したことを知りました。このとき私は、「自然の大切さを広めるために、この経験があったのかも」と思いました。
入院中は食事がとても美味しく、家でも作りたいメニューばかりです。調理実習ありがとうございました。丁寧に教えてくださったおかげで美味しく作れて嬉しかったです。
外出イベントではとても貴重な経験ができました。
他の入院患者さんたちとカラオケをしたり、UNO をしたりして楽しかったです。初めての環境で色々な人と話したり、自分と向き合ったりできたことで心も前向きになれました。
このクリニックとの出会いが、私を次のステップへと導いてくれました。
これからより一層忙しい毎日になると思いますが、無理せず活き活きと過ごしていきます。
皆さんありがとうございました。
Nさん 女性 10代前半 2025年退院
私は幼稚園に少し関節にアトピーが出ていて、そのときは自然と治りました。去年の2月ぐらいからまたアトピーが出始めてきて、今回のアトピーはひどく、なかなか良くならず、学校にもだんだん行けなくなってきました。
赤みが強かったので常にマスク。良くなるどころか悪くなっていて、正直アトピーが辛すぎて人生やめたかった。
お母さんのお姉ちゃんが『自然療法の病院とか探してみたら』と言ってくれたことをきっかけに、お母さんがこのクリニックを見つけ出してくれた。
本当に治るのか?とか、岐阜は少し遠いなあと思っていたけれど、何を使っても治らず悪化していく毎日なので、こんな生活はもう耐えられないから入院することを決めた。
はじめの1週間ほどはお母さんが付き添いにいて、お母さんもいつもより笑顔が増えていて楽しそうで、「楽しかった」と言っていた。
看護師さん、一人くらい怖い人いるかなと思っていたけれど、誰一人怖くないし、その逆でめちゃくちゃ優しすぎてびっくり。
毎日、食事が美味しい。ご飯があるから頑張れた。患者さんもみんな優しいし話していてとても楽しい。
本当にここの病院と支えてくれた人全員に感謝してます。いい経験ができたし、楽しかったです。
本当にありがとうございました。