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症例:41 40代男性 入院期間:2019年5月~6月

2019.08.30症例ブログ

長期間の自宅療養から入院を決意して改善

 

入院までの経緯

乳児期より皮膚の発疹はあったが、小中学生の頃は症状安定。
20歳より一人暮らしを初めてからアトピー性皮膚炎が悪化し、顔や手を中心にステロイド外用治療を行いステロイド注射も併用したが、約1年間治療したもののさらに悪化が進んだ。
その後は、23歳頃に出会った民間療法を9ヶ月行いやや改善。
25歳からは、皮膚科にてビタミン剤・プロトピックの処方を受けて使用を続けていたが、悪化と改善の繰り返しであった。
37歳でプロトピックを中断し、時折ビタミン剤のみ使用。
症状が悪化していた期間は就業困難で自宅療養を続けていたが、入院の4ヶ月前より顔の皮膚炎が悪化し、全身に症状が広がった。民間療法での真菰茶の飲用を行ったがさらに悪化。
同居する母親がインターネットでアトピー専門の医療機関を探して当院を知り、母の勧めを受けて受診、入院となった。

検査データの見方はこちらのページをご覧ください。

入院後の経過

顔や両腕、膝裏を中心に重症アトピー性皮膚炎が認められる患者さんです。
全身の痒み・乾燥・傷の痛みだけでなく、鼠径部からの滲出液、長年の改善・悪化の繰り返しによる色素沈着も認められました。
入院後は、1ヶ月間でTARCは1/7以下の989まで低下し、自覚症状(POEM)も満点の28点から3点まで減少し大幅に改善しました。
高齢の母を遠く離れた自宅に一人にしての入院ということもあり、バイオ入浴を自宅にて行う準備を早々に済ませて、当初予定していた入院期間2ヶ月を待たずに退院できました。
退院時の検査結果も、POEMは3点、TARCは874です。

通常、当院では、入院期間の目安を短くて2ヶ月、重症者は3ヶ月程度と考えています。
中にはこの患者さんのように、非常にスムーズに改善し早めの退院が可能な方もいらっしゃいますが、仕事や私生活の事情から改善がもう一歩という段階で退院を急ぐと、退院直後の生活変化で体調を崩し症状の悪化を招くケースもあります。
退院後の安定を考えると周囲の理解や協力を得た上で、余裕を持って入院頂ければと思います。

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