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症例:42 50代女性 入院期間:2019年6月~7月

2019.09.13症例ブログ

長年脱ステとリバウンドを繰り返していたが入院治療で改善

入院までの経緯

3~4歳の小児期にアトピー性皮膚炎発症しステロイド療法開始。その後も定期通院してステロイドの外用を継続していた。
24歳で出産を機に症状が悪化。ステロイドの効果が低下したため27歳で脱ステしたが、リバウンドによる悪化もあり半年後から使用を再開した。プロトピックは30代に短期間のみ使用。
ステロイドは34歳頃にも効果が低下したため、再度脱ステロイドを試みるもリバウンドから使用し、以降は15年間にわたってステロイド使用を継続していた。
入院の約1年半前から症状が悪化。膀胱炎や口角炎、手の湿疹が生じ、顔に湿疹が出始めたがステロイドでは症状が抑えられなくなり、入院の約1年前から脱ステロイド状態となった。糖質制限や脱保湿などにも取り組んだが症状は改善せず、インターネットで知った当院を受診し入院となった。

検査データの見方はこちらのページをご覧ください。

入院後の経過

長年ステロイド治療と脱ステを繰り返してこられた患者さんですが、ステロイドの効果が得られなくなったこともあり、入院時には脱ステから約1年が経過していました。入院時、特に両手の甲は、滲出液と硬化した皮膚のためゴワゴワ状態で非常に痛々しい状況でした。また、両肘の内側にも湿疹が生じていて、日常的な家事などが出来る状態ではなかったとは、ご本人の談です。
入院後は1日3~4時間程度のバイオ入浴にも取り組み、皮膚炎は順調に改善しました。
入院1ヶ月の時点でTARCは約1/4に低下。IgEは一時的に上昇しましたが、好酸球や自覚症状の値は改善し、手の甲や肘の皮膚炎は改善が一目瞭然でした。
その後も良好な経過を辿り、退院時には1ヶ月時点では上昇していたIgEを含め、5項目いずれも数値が改善して、入院2ヶ月を待たずに退院されました。
TARCは入院時の1/10以下にまで低下しています。
この症例の場合、長期間のステロイド使用歴はありましたが、入院の1年程前から脱ステ状態で過ごしていたことも、スムーズな改善に結び付いた一因と考えられます。

 

 

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