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黄色いかさぶたに覆われた顔や首も改善  入院期間2019年2月~3月 症例:50

2020.01.28症例ブログ

20代 男性

顔のアトピーが改善

入院までの経緯

小学校低学年から肘や膝などに炎症があり、ステロイド外用を行う。体部もたびたび炎症が出たため、ステロイドを使用することがあった。
中学、高校時代は部活でサッカーをしていても悪化することなく普通に過ごせていたが、専門学校へ進学後、軽度の皮膚炎が生じるようになった。就職して一人暮らしを始めると症状は改善し5年間にわたって良好な状態が保てていたが、入院の5ヶ月ほど前に実家に戻ったところ皮膚炎が生じるようになり、特に顔面の皮膚炎が悪化。
プロトピック、ステロイドの使用によって一旦は改善したが、ステロイド外用を中止したところ激悪化し、コントロールが出来なくなって受診。入院となった。

検査データの見方は掲載症例の見方をご覧ください。

入院後の経過

顔から首周りにかけての皮膚炎が著しい患者さんで、入院時は炎症部分から染み出した体液(滲出液や脂)が黄色いかさぶたとなり、顔や首をおおっていました。皮膚炎の重症度を示すTARCも17000を超えていて重症と言える状態です。
入院後、非ステロイドでの治療を開始すると同時にバイオ入浴もスタート。
10日ほど経過すると滲出液は止まり、症状はスムーズに改善へと向かいました。
TARCも約1ヶ月間で3440まで下がり、自覚症のPOEMも25点から4点へと劇的に改善。家族や仕事の事情もあり、本人の強い希望から約1ヶ月間で退院することとなりました。
しかし、退院後、自宅でのバイオ入浴を速やかに開始できなかったことや、退院直後にアトピーの悪化要因となる油脂を多量に含んだ食品やハイカロリーな外食をしたことをきっかけに症状が再発。
人前に立つ仕事をしていることもあり、2週間ほど再入院することとなりました。
再入院中は改めて食事療法の大切さを自覚いただき、バイオ入浴についても準備を進めて、退院後は自宅でバイオ入浴を開始しました。

高カロリーの食事は、特にマラセチアという皮膚の酵母の異常繁殖を引き起こし、アトピー性皮膚炎の急性悪化を引き起こします。
この患者さんのように、皮脂分泌が過剰になって症状が悪化するタイプの場合、食事の影響がダイレクトに現れることが少なくありません。
家族や仕事などの都合によって比較的短い入院期間となった場合は、退院直後の生活(食事・バイオ入浴・ストレスケア・生活環境など)に特に気を付ける必要があります。

当院入院中の食事ルール

当院では、入院中は外食や食品を買って食べることは禁止とし、当院が提供する治療食のみを召し上がっていただきますが、過去にはルールを破って外食や間食をしたためにカロリーや栄養素のコントロールが乱れて症状がぶり返したり、治療期間が長くなったという事例がありました。
アトピー性皮膚炎のコントロールには食事の管理が欠かせませんが、特に、重症状態から安定状態へ向かっている治療期間中は食事内容による悪影響も出やすくなります。
当院の食事が発酵玄米食を中心とした日本食を主体として、ある程度の厳しさを持った内容となっているのも、なるべく悪化要因を排除して、少しでも早く患者さんに回復して頂くためです。

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